こんにちは、セールスコピーライターの田村です。
ビジネスで必須と言われるほど使われるようになったランディングページ。
今回は、売れるランディングページの書き方や、成功のコツ、失敗の原因についてお話ししていきます。
LPを作るときの参考として
ぜひ取り入れてみてください。
ランディングページとは
検索して出てきたwebサイトのトップページも、よく見るような化粧品やサプリなどの購入を促す縦長のwebページもランディングページ。
ただ、一般的には「何かを売ったり、申し込んでもらうwebページ」という意味で使われていることが多いです。
ランディングページは、
- ユーザー情報を得るオプトインページ
- 商品の購入を促すセールスページ
この2種類に分かれていて、
商品やサービスを買ったり、申し込んでもらうセールスページは、ターゲットにしっかり価値を伝えるために縦長のページになる傾向があります。
ランディングページの書き方・構成とは?LPの要素を分解して解説します
ランディングページは、
- ヘッドコピー(ファーストビュー)
- ボディコピー
- クロージング
この3つの構成で作られていて、
それぞれの目的に沿った情報を組み立てて作られています。
ヘッドコピー(ファーストビュー)の書き方とポイント
ファーストビューの目的は、「続きを読んでもらうこと」です。
【誰に向けたどんな情報なのか】
ぱっと見ただけで、ターゲットが「これ気になる!」と思ってもらえるような書き方を意識していきます。
ここで密集した文章などは✖️
シンプルかつ強力なオファーを伝えられるように書きましょう。
ボディコピー
ここでの目的は、ターゲットに「これ欲しい!」と思ってもらうことです。
ヘッドコピーから読み進めたターゲットに、商品の価値やベネフィット、根拠などを伝えて不安や疑問を消していきます。
ボディコピーに書く内容は、
- ベネフィット
- 社会的証明
- 信憑性
- お客様の声
- 商品、サービスの説明
- ストーリー
などから必要な情報を選んで組み立てていきます。
クロージング
ここでの目的は、申し込みや購入、登録などの行動をしてもらうことです。
「これ買おうかな。でも・・・」
この【でも】を消していき、行動につなげます。
- 比較表
- よくある質問
- 緊急性
- 保証
などでお得感や限定性を出したり、不安をできる限り取り除くのがポイント。
しっかり伝えたあとは行動を促します。
- 入力フォーム
- 登録ボタン
分かりやすく、手間のかからない方法が◎
入力フォームなども項目が多くなると、ターゲットの心理的ハードルが高くなってしまうので、入力項目は少なめにしておきましょう。
使えるランディングページのフレームワーク・法則
大まかな構成についてお話しましたが、
「どうやって書けば良いんだろう・・・」
と悩んだときは、
文章構成のテンプレートを活用してランディングページを書く方法もあります。
テンプレートは、反応の良かった広告を分析し、「どんな構成で書けば効果が出やすいのか」を分かりやすくしたもので、効果が出やすく、時短にもなります。
LP以外にも使えるので覚えておくのがおすすめ◎
AIDMAの法則
元々はマーケティング用語で、商品を知ってから購入までの消費者の段階を表す法則です。
- Attention(注意を引く)
- Interest(興味・関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
消費者はこの5つの段階を踏んで購入に至るというもの。
AIDCAの法則
これもマーケティング用語で、消費者が商品を知ってから購買までの段階を表しています。
AIDMAの法則に似ていますね。
- Attention(注意)
- Interest(興味・関心)
- Desire(欲求)
- Conviction(確信)
- Action(行動)
消費者はこの5つの段階を踏んで購買していくというもの。
新PASONAの法則
読み手の悩みや不安に寄り添い、共感しつつ解決策を提示して消費行動を促すテンプレートです。
メルマガやDM、LPなど広く使われている構成なので聞いたことがある方もいると思います。
- Problem(問題)→悩みや不安に触れ、注目させる
- Affinity(親近感)→共感し、親近感を持ってもらう
- Solution(解決策)→解決策
- Offer(提案)→具体的な内容
- Narrow down(絞り込み)→期間や人数の絞り込み。緊急性
- Action(行動)→行動を促す
新PASONAの法則を活用したセールスコピーの書き方は、こちらの記事に詳しく書いてあるのでぜひ参考にしてみてください。
QUESTフォーミュラ
新PASONAの法則と似ている部分もありますが、購入後の未来を強くイメージさせて消費行動を促します。
LPやメルマガなどでよく活用されているテンプレートです。
- Qualify(絞り込み)→ターゲットの絞り込み
- Understand(理解)→相手の悩みを理解し、共感
- Educate(教育)→商品やサービスの魅力を伝える
- Stimulate(興奮)→購入後の未来を想像させる(そうでない未来も)
- Transition(転換)→行動に促す
理想の未来とそうでない未来を同時に比較させることによって「買おう!」と意識させる構成です。
QUESTの法則を使ったセールスコピーの書き方は、こちらの記事に詳しく書いてあるのでぜひ参考にしてみてください。
BEAFの法則
読み手に商品の魅力を伝えつつ、不安を解消して行動を促すテンプレート。
ECサイトやLP、商品紹介ページなどと相性の良い構成です。
- Benefit(利益)→得られる恩恵
- Evidence(証拠)→証拠やデータ
- Advantage(優位性)→競合商品より優れているポイント
- Feature(特徴)→その他の特徴で購買を後押し
シンプルながら、「これ欲しい!」と思ってもらえるような構成になっています。
BEAFの法則を使ったセールスコピーの書き方は、こちらの記事に詳しく書いてあるのでぜひ参考にしてみてください。
LPのワイヤーフレームを作成する。ワイヤーフレームとは
- ファーストビュー
- ボディー
- クロージング
この3つ要素に分けて、どこに何を書くのかなど、完成後のイメージが分かるようなものです。
これは、
「書く内容を見落としてた・・・」
「イメージしてたのと違う!」
なんてことを防ぐためにも作成しておいた方が良いですね。
反応が取れる!LPを作る前に準備すること
ターゲットの「欲しい!」を引き出すLPを作るには、まずポイントになる材料(情報)を集めることが大事です。
- 商品
- 顧客(見込み客)と競合
- ペルソナ(ターゲット)
- ベネフィット
この4つのポイントを意識して、材料集めやターゲット設定をしっかりやっておくと、どんなベネフィットがあって、誰にとって魅力的な商品なのか。
競合にはないポイントなど、ターゲットの「欲しい!」を引き出すパーツになります。
ここまで準備できたら、あとは組み立ててLPとして仕上げていきます。
商品のことを知る。
まずは扱う商品について深く掘り下げていきます。
- 商品の特徴(価格や素材など出来る限り多く)
- その商品のメリット、デメリット
- 開発ストーリー
- 使い方
- ベネフィットとその根拠
- お客様の声
ここで得た情報から、競合との違いや訴求ポイントを見つけます。
見込み客(顧客)、競合について
顧客や見込み客、競合の類似商品などの情報から、言い回しや自社商品との違い、訴求ポイントの参考にします。
また、訴求力の高いベネフィットを見つける手掛かりにもなります。
- 家族構成
- 行動や思考
- 性別や年代
- 悩みや不安
- 願望や欲求、感情
- 商品に対する先入観
- お客様の声
- ・他社類似商品の特徴
(価格や素材など出来る限り多く)
- オファーや特典
- ベネフィット
- 媒体と手法
- お客様の声
リサーチ内容について、より詳しく解説している記事も用意してありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ペルソナ設定。ターゲットはどこまで絞るか
ペルソナは、「その商品やサービスの典型的な顧客像」のこと。
顧客データを参考に、年齢・性別・家族構成など、実在するかのように作り出した架空の人物像のことです。
ターゲットとは、
「商品の販売対象を属性や傾向で分けた」もの。
ただ、「ターゲットをどこまで絞るか」も重要で、
同じ20代女性の中でも、
「20代独身女性」と
「小学生の子供がいる20代既婚女性」
ターゲットになる人数は前者の方が多いですが、
興味を持ってもらえそうなポイントは後者の方が分かりやすいです。
実際の反応や、商品・サービスによってターゲットを絞ったり広げたりしてより効果的なセールスコピーを仕上げていきましょう。
ベネフィットを見つける
ベネフィットとは、「商品から得られる恩恵」のことで、このベネフィットを伝えられると、反応が取れるLPになります。
ベネフィット→朝はゆっくり寝ていられる
(アイロンがけに割く時間が浮くことで)
この場合、
毎朝、ワイシャツにアイロンをかけながら
「朝はもっと寝たい」
「アイロンがけなんて面倒だしやりたくない」
「お弁当も作らなきゃ。時間が惜しい!」
と思っている働くお母さんには手に入れたいベネフィットになりますよね。
1つの商品でも、ベネフィットはいくつも生まれてくるのでターゲットに合わせてベネフィットを伝えることで「欲しい!」を引き出せます。
ベネフィットが思い浮かばない場合は、商品の特徴から「ということは?」と深掘りしていくと見つかりやすいです。
ランディングページで成果を上げるコツ
ランディングページを作るときに成果を上げるコツは3つあります。
- ファーストビュー
- 情報の使い方
- テスト
どれも、成果を上げる重要なポイントで、ランディングページ以外にも使えます。
ぜひ覚えて、意識しながらセールスコピーを書いてみてください。
ファーストビューは時間をかけて作り込む
ファーストビューは、LPを見たときに最初に目にする部分で、成果が出るかを左右する重要なポイントです。
というのも、人は3秒以内で自分に必要な情報か判断すると言われていて、ここで興味がないと思われてしまったらすぐに閉じられてしまいます。
3秒ってものすごい短い時間ですよね。
この短時間の間に、
「気になる!」と思ってもらうために、
【誰がどんなものを得られるのか】を、
シンプルで分かりやすく、強力なコピーで伝えることが重要になります。
私の場合は、最初と最後の2回に分けて作り込んでいます。
情報の使い方
そのままLPに使うのも良いですが、見方を変えるという手もあります。
他社の口コミの中に「もっとこうだったら・・・」という意見があって、自社の商品でそのポイントがカバー出来ていたらどうでしょうか?
そこを訴求することで、口コミを見て迷っていた見込み客がLPに飛んできた時に「こっちの方が良いかも」と興味を持ってくれます。
せっかく集めた情報なのでとことん活用しましょう。
テストして修正する(1発勝負ではない)
LPを作って終わり。という方もいますが、それはもったいないです!
少し修正するだけで反応UP!
なんてことが多いので、せっかくのチャンスを手放してるかもしれません。
そもそも、1回作っただけで最高の結果を出すのは難しく、結果を見ながら修正を繰り返して反応を伸ばしていきます。
さらに、LPの場合は、アナリティクスやヒートマップを使えば修正する箇所がある程度分かります。
LPで成果を上げるには修正も視野に入れつつ作成していった方が良いですね。
こんなランディングページは失敗しがち
ランディングページで、思ったような成果が得られない原因は、
- メリット重視になっている
- ファーストビューが弱い
- リサーチ不足
この3つのどれかが原因だった。
という場合も多々あります。
もし、
「せっかくLP作ったのに成果が出ない・・・」
と困った時は、まずこの3つから
原因を探ってみると良いかもしれません。
ベネフィットではなくメリットを伝えている
他社商品と比べて性能はどうか。などメリットを中心に伝えている場合は上手くいかないことが多いです。
メリット中心のLPは商品説明になってしまい、コンバージョン(最終ゴール)にはつながりません。
ただ、メリットを訴求するのがダメな訳ではなく、競合商品と比較している段階のターゲットにはメリットを訴求するのは有効な方法です◎
それ以外のターゲットには、「ベネフィットを伝えられているか」を意識して書いていくことで、反応が取れるLPになっていきます。
ファーストビューが弱い(ヘッドコピー)
成果が出ないLPは、ファーストビューが弱いという場合が多いです。
もし、LPの反応に困ったら、ぱっと見て「気になる!」と思えるようなファーストビューになっているか確認してみましょう。
ここで注意を引けていなければ、その先を読んでもらえず、すぐ閉じられてしまいます。
修正するときのポイントは、
- 文字数が多すぎないか
- ターゲットが誰か分かりやすいか
- ターゲットが興味を示すような内容か
この3つを意識してぱっと注意が引けるような構成にしてみてください。
リサーチ不足
リサーチ不足の場合は、修正が大変です。
LPはリサーチで集めた情報から組み立てていくので、リサーチが足りないと、ターゲットがズレたり、訴求ポイントやベネフィットが的外れになってしまったりと、成果とは真逆の方向に向かってしまいます。
「書き始める前に結果の8割が決まる」
と言われるくらい
重要なポイントなので、リサーチは最初にしっかりやっておきましょう。
まとめ
今回は、
- LPについて
- LPの書き方と構成
- ワイヤーフレームについて
- LPを作る前に準備すること
- 成果を上げるコツ
- 失敗するLPの特徴
についてお話ししていきました。
法人・個人問わずLPを取り入れる機会は増えています。
準備が重要だということと、コツや失敗パターンなどLPを作るときは参考にしながら成果が出るLPを書き上げてください。
では今回はこの辺で。
またお会いしましょう!
コメント